2008年03月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

2006年02月19日

老いるということ

母によばれて上京しました。渋谷はあいかわらず多くの人たちでごったがえしていました。なんだか懐かしいというよりも、ここを思い出の場所としていつまでおとづれることができるかなあととても気が重い上京でした。姉もよんで六本木で食事をしました。女三人の会話はいつもよりちょっと沈んでいました。

でも 母は元気です。お友達の息子さんに病院経営がちょっと困っているともちかけられ、お金をかしたまま、倒産されました。一千万円の手形が紙くずになっていました。母はまだ、戻ってくると信じています。まあ、信じるものは救われるのでしょう。「こんなことしているとお金すぐなくなっちゃうわよ」って、声を荒げることなくたんたんと言い聞かせました。でも、のれんに腕押しです。老いるということ。子供達が遠くにいること。老いることが怖くなりました。明日は我が身!
次の日、破産管財人の弁護士に会いました。同世代のちょっと迫力のありそうな弁護士でした。わが人生、どうしてこう人が経験しないことを経験するのだろうか。。。去年は裁判所・今年は破産管財人との対決。法的にどうすることもできず、でも言いたい事を言いました。
「破産寸前になって年寄りからお金を借りるのは詐欺みたいなものですね。」というと「いやいや本人はいまでも再生できると思っているんですよ」と切り返されました。なるほど、その手ですね。病院は銀行の管理になり、院長本人はやとわれとして働き、10年かかって2割返してくれるそうです。『年寄りからお金を取り上げて本人は医者としてぬくぬくしているのは、社会的にゆるせないのではないですか?社会的な制裁を受けていただきたいものです」と捨て台詞をはいて帰ってきました。弁護士が玄関まで見送りにきて、大分の話などしてずいぶんと対応が良かったのが解せないものでした。捨て台詞がきいたのかも。。。
母は『私はしっかりしている』と豪語してはばからず、制度として成年後見とかはまったく役にたちません。。

Posted by Yoko at 09:57 | コメント (0) |